毎日ご飯を作るのは、料理に慣れた人でもめんどくさいものです。特に学生や単身赴任のビジネスマンなど、料理経験が少ない人にとっては、自炊はとてもハードルが高く感じられるでしょう。
一人暮らしの人が、ご飯を作るのがめんどくさい理由と、作る手間を減らして簡単に食生活を充実させる方法を紹介します。
一人暮らしでご飯を作るのがめんどくさくなる理由5つ
一人暮らしの場合、家族や同居人がいる人に比べて、ご飯を作るのがめんどくさいと感じやすくなります。
一人暮らしならではのご飯作りの事情を見ていきましょう。
①仕事で疲れているから
一人暮らしの理由にもよりますが、ほとんどの人は仕事や学業が忙しく、帰宅する頃には疲れています。わざわざスーパーで食材を買って調理する時間があるなら、身体を休めたいと思うこともあるでしょう。
お腹を空かせて待っている家族がいるわけでもなく、自分のためだけにご飯を作るのはめんどくさいと思ってしまいます。
②料理が苦手だから
大学進学や就職、転勤などで一人暮らしを始める人が多いのも、ご飯を作るのがめんどくさくなる理由の一つです。
今まで母親や妻など、ご飯を作ってくれる人がいて、自分は何もしてこなかった場合、いきなり上手にご飯を作れる可能性は低いでしょう。
レシピ動画や料理雑誌などを参考に練習しようにも、慣れないうちは調理器具や調味料の使い方すら分からず、戸惑うばかりです。上達する前に苦手意識が出てしまうと、どうしても気分が乗らず、ご飯作りがめんどうに感じられます。
③洗い物が増えるから
料理が苦手ではなくても、洗い物が増えることを考えると、途端にご飯を作るのがめんどうになる人も多いでしょう。どんなに手抜き料理でも、ある程度の調理器具は必要ですし、食べる時には食器や箸を使います。
調理器具や食器類を、汚れたまま放置すると不衛生なうえに、狭いキッチンがすぐに洗い物でいっぱいになり、次の作業ができません。仕事で疲れているときに、調理から洗い物まで終わらせるには、相当な気力が必要なのです。
④一人分だけ作る気にならないから
一人分でも、家族全員分でも、調理の手間はほとんど変わりません。それどころか、食材を使い切れなかったり、分量が多過ぎたりして、多くの無駄がでてしまいます。
次の料理に余った食材を使わなければと、余計なプレッシャーを感じることもあるでしょう。しまいには、「作らなくても誰も困らない」と感じて、余計に作る気が起きなくなります。
⑤他の家事もやらなければいけないから
一人暮らしの場合は、料理以外の家事も全て一人でやらなければなりません。仕事が休みの日に、洗濯・掃除・ごみの分別など、たまった家事を片付ける人も多いのではないでしょうか。
他の家事をした後に、ご飯の準備までしていては、自由な時間が減り生活の満足度が下がります。休日でも「やっぱりご飯を作りたくない」と感じてしまうのも、当然といえるでしょう。
一人暮らしでご飯を作るのがめんどくさくなくなる8つの方法
数日間サボっても困らない、掃除や洗濯と違い、毎日の食事を抜くわけにはいきません。美容や健康のために、栄養バランスも気にする必要があります。一人暮らしにおすすめの、ご飯作りが楽になる方法を紹介します。
①外食する
外食はご飯を作るのがめんどくさいときの、常套手段です。外食なら買い物・調理・洗い物といった、ご飯を作るための作業を何もせずに、おいしくて栄養のあるご飯を食べられます。
一人暮らしのキッチンでは作れない、手の込んだ料理を選べるのも大きなメリットです。自炊に比べてお金がかかりますが、ご飯作りにかかる時間や労力を考えると、店によってはコスパがよくなるケースもあります。
職場や自宅の近くで、安くておいしい「行きつけ」の店を探しておくとよいでしょう。
②お弁当を買う
会社や学校の帰りにお弁当を買って、自宅で食べるのもおすすめです。外食と違って人目を気にせず、くつろぎながら食事ができます。
ほとんどの場合、電子レンジさえあればおいしくいただけるので、調理器具をあれこれと揃える必要もありません。
デメリットはお金がかかることと、ごみが増えることです。閉店間際のスーパーで割引商品を買ったり、おかずだけ買ってご飯は自宅で炊いたりすれば、費用は抑えられます。ごみの処理だけは、忘れないように注意しましょう。
③デリバリーを利用する
休日やテレワークで外に行きたくない人は、デリバリーを利用するのもアリです。スマホアプリで簡単に注文でき、早ければ30分ほどで届けてくれます。
ラーメン、パスタ、ピザなど、豊富なメニューから選べるのも、うれしいポイントです。家にいながら外食気分が味わえるので、気分転換にもなりますよ。
ただし外食並みにお金がかかり、ごみも出ます。アプリの割引クーポンなどを活用して、上手に節約しましょう。
④レトルトや冷凍食品を常備しておく
保存がきくレトルト食品や冷凍食品を、安いときにまとめ買いしておくと、お財布がピンチのときに助かります。特に冷凍食品は近年品質が向上しており、数分間レンジで温めるだけで、本格的なご飯を食べられます。
またお湯だけで食べられるレトルト食品は、災害時の保存食としても便利です。常に何種類か、揃えておくとよいでしょう。
デメリットは、保管に場所をとってしまうことです。冷凍食品はとてもかさばるため、一人暮らし向けの冷蔵庫には入らないこともあります。キッチンのスペースと相談しながら、自分にぴったりの方法を見つけましょう。
⑤作り置きを作っておく
料理自体は好きでも、平日は疲れていてご飯を作るのがめんどくさい人には、休日に「作り置き」する方法があります。数食分をまとめて調理すれば、食材が無駄になる心配がなく、食費の節約にもなります。
作り置きレシピは、ネットでたくさん紹介されているので、参考にしましょう。できるだけ日持ちするメニューを選び、目安の期間内に食べ切るのがポイントです。
ただし作り置きは、貴重な休日の大部分を調理に費やすことになります。無理をすると続かないので、体力や気持ちに余裕のあるときにチャレンジしてみるとよいでしょう。
⑥料理の代行を依頼する
外食やお弁当、デリバリーは確かに便利ですが、毎日続けると飽きてしまいます。作り置きしようにも、料理が苦手だったり、休日に調理する余裕がなかったりすることもあります。
そんなときは、家事代行を検討してみましょう。家事代行には、数日分のおかずを作り置きしてくれるサービスがあります。メニューのリクエストにも応じてもらえるので、好き嫌いのある人も安心です。
お金はかかりますが、家庭的な料理を毎日食べられるメリットは大きいといえるでしょう。
⑦冷凍宅配弁当を利用する
冷凍宅配弁当とは、文字通り冷凍状態のお弁当が自宅に届くサービスです。「一流シェフ監修」「塩分控えめ」「低糖質・高たんぱく」など、業者によって個性が異なり、ライフスタイルにぴったりの食事を選べます。
市販のお弁当に比べてメニューが豊富で、新しいメニューも随時追加されるため、マンネリ化しにくいのもメリットです。
ただし一人暮らしの場合、出張や帰省で家を空けることも多く、お弁当を受け取れなかったり、食べ切れなかったりする可能性があります。できるだけ配達ペースを調整できる業者を選ぶようにしましょう。
⑧ミールキットを利用する
ミールキットとは、1回分の調理に必要な食材と、調味料がセットになった商品です。食材はちょうどよい大きさにカットされているので、後は指示通りに加熱するだけで、おいしい料理が完成します。
料理が苦手な人でも簡単に手作り気分を味わえるうえに、包丁やまな板を使わないため洗い物も減らせます。一人分のミールキットを買えば、食材が無駄になることもなく、野菜の皮や魚の骨などのような、生ごみも出ません。
ミールキットはコンビニやスーパーの他、宅配でも取り寄せられます。買い物の時間が惜しい人、献立を考えるのもめんどくさい人は、宅配の定期便を利用するとよいでしょう。
カット済み食材が届く
一人暮らしのご飯がめんどくさいなら無理しないこと！自分に合った対処法を試してみよう！【まとめ】
自分のためだけに、ご飯を毎日手作りするのは、誰でもめんどくさいものです。節約や手料理にこだわって、無理に作ろうとすると、ますますイヤになってしまうことも。
一人暮らしの場合は、最初からご飯を作るよりも、外食や弁当、冷凍食材などに頼る方が、かえってコスパがいいケースもあります。
健康的な食生活を送るためにも、無理せずあなたに合った方法を試してみましょう。
